この記事は、帰りが遅くなった、スマホを手放さなくなったなどで配偶者の不倫を疑いはじめたけれど、確信も証拠もなく、どうしたらよいか分からない人に向けたものです。先に結論を書きます。確かめるかどうかは、まだ決めなくてかまいません。その前に、気持ち・生活・相手に聞くかどうか・記録するかどうかの 4 つを整えておけば、どの道を選んでも困りにくい。 数字は当サイトが数えた相談の件数で、2026 年 9 月時点のものです。
不倫を疑ったときの相談は 35 件、悩みの型の順位は出せない
当サイトの集計で、配偶者の不倫を疑っている、確信が持てないという相談は 35 件でした。不貞の証拠の相談(208 件)の 5 分の 1 に届きません。 不貞は法律の言葉で、不貞行為(肉体関係)のことです。探偵と調査(118 件)や、気持ちと心身の不調(46 件)の相談よりも少ない。
何を聞いているか(悩みの型)で分けると、どの型も順位を出す下限の 15 件に届きませんでした。だから順位は並べません。少ない件数で順位を付けると、偶然の差を読むことになるからです。代わりに、同じ相談の中でどの話題と一緒に出てくるかを次の節で見ます。
組み合わせが 10 件以上の話題は、不貞の証拠と探偵と調査の 2 つ
疑いの相談と同じ投稿の中によく出てくる話題は、1 番目が不貞の証拠、2 番目が探偵と調査でした。組み合わせが 10 件以上になった話題は、この 2 つだけです。 疑いの相談の中に、証拠や探偵のことも一緒に書かれている、ということです。何割の相談かは出していません。並びから読めるのはそこまで。
- 1不貞の証拠
- 2探偵と調査
当サイトの集計(2026 年 9 月時点)。組み合わせの件数は補正前なので出していない。組み合わせが 10 件未満の話題は載せていない。並びは順位だけで、差の大きさは示していない。
ただし、この並びは割り引いて読んでください。相談を集めた 2 つの場は、どちらも探偵が運営しています。会員には探偵や弁護士への相談を考えている人が多く、証拠と探偵の話題が一緒に出やすいのは、場の作りによるところもあります。一緒に出てくるからといって、疑ったら証拠を集めるべき、探偵に頼むべき、という意味にはなりません。頼まない人も、まだ決めない人もいます。
気持ちと心身の不調の相談 46 件、いちばん多いのは気持ちの整理
疑いを抱えたままの毎日は、それだけで消耗します。眠れない、仕事が手につかない。当サイトが数えた気持ちと心身の不調の相談は 46 件で、順位を出せた悩みの型は 2 つでした。 いちばん多いのが「気持ちをどう整理するか」、次が「何から、どの順で進めるか」です。話題の中身に気持ちのことが入っているので、気持ちの整理が上に来るのは、数え方の作りによるところもあります。
一緒に出てくる話題は、不貞の証拠と弁護士に相談するかがほぼ同じ件数で並び、次が子どものことでした。 気持ちの相談は、証拠や弁護士、子どものことと切り離されずに書かれている、ということです。気持ちのことを後回しにしない方がいい、と当サイトが考える理由の 1 つです。つらさが続くときの行き先は、厚生労働省の窓口を下の節に書きました。
確かめるか決める前に整えておく 4 つ
順番に全部やる必要はありません。紙 1 枚に書き出して、足りないところが見えれば十分です。 1 つ目の気持ちは、上の相談で順位を出せた型から選びました。ほかの 3 つは書き手の提案です。
1. 気持ち。いま何がいちばんつらいのか
疑いの中身より先に、自分がいま何につらさを感じているかを書きます。本当のことが分からない不安なのか、裏切られたかもしれない悲しさなのか、これからの生活の心配なのか。 日によって変わってかまいません。書くのは相手の様子ではなく、自分の気持ちです。1 週間ぶん並べると、何を先に片づけたいのかが見えてきます。
2. 生活。眠れているか、食べられているか
疑いが頭から離れないと、眠りや食事に出ることがあります。眠れているか、食べられているか、仕事や家事、子どもの世話が回っているか。 崩れているなら、確かめることより体のことが先。行き先は下の節に書きました。
3. 相手に聞くかどうか
聞くか、聞かないか。どちらを選んでもかまいません。決めるのはあなたです。 聞くなら、先に 2 つを紙に書いておきます。何を知りたいのか(本当のことか、これからどうするつもりか)。否定されたら、どうするか。 別の段階の相談ですが、当サイトが数えた不貞の証拠の相談では、「相手が認めない・応じないとき」が 3 番目に多い悩みの型でした(ここでの相手は、配偶者のことも不倫相手のこともあります)。聞けばはっきりする、とは限りません。
二人だけで話すと言い合いで終わりそうなら、家庭裁判所の円満調停という場もあります(下の節)。
4. 記録するかどうかも、決めなくていい
書かないことも選べます。何か書き留めておきたくなったら、中心にするのは 1 つ目と同じ、自分の気持ちと体調です。 出来事を書くとしても、ふだんの暮らしの中で、探さずに目や耳に入ったことを書き留める程度にとどめる。それで足ります。 あとで誰か(家族・相談窓口・弁護士など)に話すとき、そのころ自分がどうだったかを思い出す助けになります。
配偶者のスマホやアカウント、持ち物には手を出さない方がいい。後をつける、職場や行き先の近くで待ち伏せる、配偶者の持ち物に位置情報の装置を付ける、アカウントに入る、といったことは、やり方や目的によっては、ストーカー規制法や不正アクセス禁止法に触れることがあります。 ストーカー規制法の 2 条 1 項 1 号は、次のような行為を定めています(一部)。
つきまとい、待ち伏せし、進路に立ちふさがり、住居、勤務先、学校その他その現に所在する場所若しくは通常所在する場所(以下「住居等」という。)の付近において見張りをし(後略)
この法律は、恋愛感情などを充足する目的があることを要件にしています。当たるかどうかは条文だけでは決まりません。 位置情報とアカウントについて、どの条文が何を禁じていて、条文だけでは決まらないのはどこかは、不倫の証拠の記事に書きました。ここでは繰り返しません。
眠れない日が続くときは、厚生労働省の窓口がある
誰かに話したいとき。厚生労働省の「まもろうよ こころ」は、電話と SNS の相談窓口を案内しています。 その 1 つ、こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)は、かけた地域の都道府県・政令指定都市の公的な相談窓口につながります。受け付ける曜日と時間は都道府県ごとに違います。
ナビダイヤルなので通話料がかかり、携帯電話の定額プランの無料通信は使えません。050 で始まる IP 電話からはつながらないので、その場合は都道府県・政令指定都市の窓口の番号にかけます。 電話がしにくい人には、LINE やチャットの窓口も同じページに並んでいます。「死にたい」「消えたい」と感じるときは、#いのちSOS(0120-061-338。無料)が毎日 24 時間受けています。
眠れない・食べられない日が続くなら、心療内科や精神科にかかることもできます。受診の目安と、どこにかかるか迷ったときの窓口は、やり直すか迷う人の記事の「眠れない・食べられない日が続くときの行き先」の節に書きました。
二人で話せないときは、家庭裁判所の円満調停がある
疑いを口にしたら、責める・言い返すの繰り返しになった。そういうときの話し合いの場の 1 つが、家庭裁判所の夫婦関係調整調停(円満)です。裁判所の説明を引きます。
夫婦が円満な関係でなくなった場合には、円満な夫婦関係を回復するための話合いをする場として、家庭裁判所の調停手続を利用することができます。(中略)なお、この調停手続は離婚した方がよいかどうか迷っている場合にも、利用することができます。
調停では、双方から事情を聞き、円満でなくなった原因はどこにあるのか、それぞれがどう努力すれば関係がよくなるかについて、解決案や助言が示されます。 申し立てられるのは夫か妻。費用は収入印紙 1,200 円分と連絡用の郵便切手で、切手の額は裁判所ごとに違います。申立先は、相手方の住所地の家庭裁判所か、二人で合意して決めた家庭裁判所です。
不倫があったと分かっていなくても使えるのか。裁判所のページは、使える場面を「円満な関係でなくなった場合」と書いていて、不倫の有無には触れていません。自分の場合に使えるかは、申し立てる家庭裁判所に問い合わせてください。
迷っていることと行き先の表
ここまでの行き先を、迷っていることごとに並べました。使うかどうかは、読む人が決めることです。
| 迷っていること | 行き先 | 原文で確かめたこと |
|---|---|---|
| 疑いが頭から離れず、眠れない | こころの健康相談統一ダイヤル。心療内科・精神科 | 曜日と時間は都道府県ごとに違う。通話料がかかる |
| 「消えたい」と感じる | #いのちSOS | 無料、毎日 24 時間 |
| 二人で話すと言い合いになる | 家庭裁判所の夫婦関係調整調停(円満) | 離婚した方がよいか迷っている場合にも使える |
| 確かめるとしたら、何が法律に触れるのか | 不倫の証拠の記事、弁護士 | ストーカー規制法・不正アクセス禁止法の条文 |
| 法律のことを聞きたいが、費用が心配 | 法テラスの無料法律相談 | 収入と資産が一定の基準以下の人が対象。1 回 30 分、同じ問題で 3 回まで |
法テラスの無料法律相談の収入と資産は、原則として本人と配偶者の合計で見ます。離婚など配偶者が相手方になる件では、本人の分だけで判断する、と法テラスの案内に書かれています。原則として予約が要ります。
疑いが晴れても、確かめると決めても、次の行き先はある
道は 1 つではありません。確かめないまま様子を見ることも、確かめると決めることも、やり直す方向で話すことも、同じ重さの選び方です。
確かめると決めた人向けには、証拠の相談で多い迷いと、集め方で違法になりうることと、探偵に頼むか迷う人が契約の前に確かめる 5 つを書きました。 不倫が分かったあと、やり直すか迷う人には再構築か離婚か迷うときの記事があります。
話題ごとの並びは、不倫を疑ったときの話題と気持ちと心身の不調の話題に置いています。